2/5現在の志願倍率が明らかになった千葉県公立高校入試。
ここでは、柏市周辺の「第3学区」と「第2学区」の普通科系学科(関宿除く)について、過去3年間の動きとともに見ていく。
1、対象となる「第2学区」「第3学区」の志願状況。
2022年 志願倍率 1.15倍 確定志願 1.15倍
2023年 志願倍率 1.18倍 確定志願 1.18倍
2024年 志願倍率 1.19倍 確定志願 1.19倍
2025年 志願倍率 1.24倍 確定志願 1.23倍
2026年 志願倍率 1.17倍 確定志願 ?.??倍
となった!
志願変更が2月10日,12日に可能で、変更ではなく取り下げも可能だが、
ここ数年の傾向を見ると、取り下げのみの数はそう多くないだろう。
さらに、今年は昨年比「-0.07倍」で競争率が急下降。
コロナ禍後で公立離れが進んだ2022年(令和4年)入試とまではいかないまでも、
全県で昨年比-0.03ポイントと考えると、この地域の公立離れの波は小さくなく、
すでに私立に切り替えた受験生も多い可能性がある。
その中で、県立船橋を筆頭に、トップ校では非常に高倍率であるものの、
これは、都内私立高校や国立高校を第1志望にしている生徒も含むからだ。
今年の日程は、対象となるであろう多くの高校の合格発表が
志願変更期間(2/12.正午)には間に合わない。
そのため、確定志願倍率も大きな変動はない可能性が高い。
昨年同様に、当日の「欠席者」(「棄権者」)が一定数出るだろう。
※昨年は県千葉20名、県船橋38名、東葛飾22名と、トップ校で欠席が目立った。
2、1.5倍超の高校と1倍未満の高校の数は?
過去4年間で変更前志願倍率が1.5倍を超えたのは、
・2022年 6校 確定志願4校
・2023年 9校 確定志願9校
・2024年 9校 確定志願8校
・2025年 12校 確定志願9校
・2026年 5校 確定志願??校
ということで、最近5年間では最少。
6校の内訳は、県船橋,薬園台,小金,東葛飾,柏南
トップから上位の人気校のみだ。
ここまでの段階では中堅層が私立に流出した可能性が高いとみる。
過去3年間で1倍に届かなかったのは、
・2022年 18校 確定志願19校
・2023年 20校 確定志願18校
・2024年 17校 確定志願17校
・2025年 14校 確定志願12校
・2026年 17校 確定志願12校
これは最近5年間の平均程度だが、下位校での定員削減もあった中で、
1.1倍に満たない、ギリギリ1倍の学校が7校あることを考えると、
やはり公立離れが進んだと言ってよいだろう。
特に、中堅レベルで、
市立習志野0.98倍,船橋啓明1.01倍,市川東0.95倍,
松戸国際(普通)1.04倍,(国際教養)0.91倍,柏中央1.08倍
という状況で、志願者をかなり減らしてしまった。
特に、松戸国際は一体どうしてしまったのか...。心配にすらなる。
やはり、このあたりの層が、私立に流出したと考えて良さそうだ。
3、ここからどう動くのか...
さて、これから控えている「志願変更期間」にどのくらい動くのか。
今年は2月10日と12日の2日間だ。(ただし12日は正午まで)
受験生の考えるパターンは大きく3つ。
1、そのまま受験する
2、公立で合格可能性の高いところに変更する
3、公立は棄権する(私立に進学する)
結論から言うと、1月下旬に発表された志望者数の段階で
ある程度の判断が進んでいるため、そこまで大きな変動はなく、
大きく動いたとしても、1クラス分に満たない30名程度が現実的なラインだろう。
ただ、募集定員が少ない学校は、10名動いただけでも倍率が変動するから
不安になる人も多いかもしれないが、直近3ヶ月くらいの模試の平均点等で
ボーダーラインなのかどうかの判断をしていけばいいだろう。
ちなみに、あくまでも目安としての話だが、
今日の倍率で「1.5倍」が減るかどうかの目安になりそう。
過去のデータを見てみると、1.5倍を超えた学校の90%以上が、
志願者が減少していた事実がある。
だからと言って、40人減るかと言えばそうではなく、
先にも書いたが多くても30名程度と思った方が現実的だ。
なお、過去4年で「20名以上」志願者が減少したのは「19例」で、
2,3学区普通科系の「49校×4年間=196例」のうち、9.6%だ。
※19例のうち、4例が県船橋
また、過去4年で「20名以上」志願者が減少したのは「9例」で、
同じく計算すると4.6%である。
こう考えると、大きな変動は起こりにくいこともわかるだろう。
また、1月の志望校調査時に出した、倍率予測と照らしても、
予測の範囲に90%以上の学校が収まっている。
ただ、注意してほしいのは、志願者が10名減ったと言っても、
「減少数=流出数ー流入数」
という式は崩れることはないので、
今回志願した中での順位が受験時に上がることはない。
※「流出(自信がなくやめる人)」「流入(上位から下げてきた人)」
つまり、倍率がそこそこ出ている高校で、ボーダー付近の受験生は、
「どの選択が悔いを残さないか」
真剣に考えて、覚悟をもって挑む必要がある。
この覚悟ができるか、できないか。
大きな判断基準になるだろう。
最後に...
まず、志願変更という岐路に立って、
現実を受け止める必要がある子が、レベルを問わずたくさんいる。
これは紛れもない事実。
高校受験は人生で初めての「自分自身で進路を選択できる」機会。
自分自身も家族も「納得できる(悔いのない)」形を選択し、
受験を迎えて欲しいといつも思っている。
その時に考慮してほしいことは、「高校受験=ゴール」ではないということ。
人生100年時代と言われる現代に生きる子どもたちは、
高校卒業後に80年の人生がある。
その先の80年をより有意義なものにするための3年間を選ぶ、
そういう気持ちになれるといいかな...と。
第一志望の高校に進学できることはすばらしいことだが、
「進学した高校でどう過ごすのか」で高校の満足度は大きく変わるもの。
要するに「自分次第」で道は拓けるということ。
最後は
・模擬試験や過去問の状況
・合格している併願私立の状況
・自分も家族もどこまで覚悟できるか
などなど、さまざまな視点から見極めたうえで、
最終的な判断をするとよいだろう。
健闘を祈る!
そこで、
変更前の志願倍率(現在地)➔志願変更後の確定志願倍率
を過去5年分まとめた塾生向けの資料(PDF)をどうぞ。