こんばんは。
公立前期選抜まで残り2週間(14日)です。
短いと思うか、まだ時間があると思うか、その意識だけでも「できること」の範囲が変わります。
そこで、残り2週間でできる「効果的な対策」について書きたいと思います。
多くの人が取り組んでいるであろう「過去問」は、継続して解いていきましょう。
しかし、同じ問題が出るわけではないので、過去問だけ解いていても、正直なところ効果的とは言えません。
過去問は、あくまでも「現状の実力」をみるためのもので、
受験校の合格ライン(年によって違うが)に届いいるかどうかを確認するのに必要です。
さて、過去問の合間に何をするか?ここが肝だと思います。
今回はその話が中心ですが、前提として押さえておいてもらいたいことがあります。
それは、各教科の特性です。
①思考系科目:国語・数学
②知識系科目:英語・理科・社会
思考系科目は、試験問題によって難易度が変わりやすく、上位の受験生でも苦労する可能性があります。
「当日の対応力」がどうしても問われてしまうからです。
このような教科に限られた残り時間で比重をかけるのはおすすめできません。
というわけで、知識系科目である3教科がメインとなります。
その中でも、社会と理科は、若干の思考問題(計算やグラフなど)があるものの、
知識問題の割合が高く、その出来が得点を大きく左右します。
ですから、社会と理科に比重をかけるのがおすすめです。
次に、そこまで理解できたら、「何をするか」です。
塾では「塾のテキスト」や「用語集」などいろいろと指示があるのかもしれませんが、
私がこの時期に最もおすすめできるのは「中学校で配布されている教科書ワーク」です。
(これは10年以上、ずっと変えずに指示しています。)
入試問題は「教科書」をベースに作られています。
だから、塾のテキストや参考書類にある「よく出る問題」ではないものが出てくるのです。
もちろん、数は多くありません。しかし、知識問題であることは変わらないので、確実に得点したいのです。
教科書ワークなら、教科書に出てくる知識もしっかり出てきますから、
3年間分の教科書を読みつぶすよりも効率が良いと言えます。
教科書ワークに取り組む際のポイントは、時間をかけすぎないことです。
知識事項の確認がメインですから、「基本問題」(用語を答える1行問題)だけで構いません。
(実践的な問題は、過去問やTel帳(全国の過去問題集)を使う方がよい。)
1単元当たりの制限時間をしっかり決めて、短時間で復習していきましょう。
苦手なところは、複数回転すればよいです。こうして知識事項を総整理します。
いくら教科書ワークと言っても3年間分ですから、なかなかの分量です。
1日に10ページ、20ページ進めるくらいの覚悟を決めて、取り組んでいきましょう。
特に、記憶から消え去ってしまいがちな1年生の内容はポイントになりますよ。
模擬試験の監督をしていて、1年生の知識内容で失点する受験生の多さに驚くことがなくなりましたから。
人生の中で、高校入試直前の2週間は『今』しかありません。
思い残すことなく試験会場に向かうことができるよう、
1年後、希望する高校で充実した高校生活を送っている自分を思い描いて、
前向きに2週間を過ごしていきましょう。