いよいよ明日は公立高校入試の本番です。
いろいろあった一年でしたが、無事に明日という日を迎えられること、
受験勉強の日々を振り返って、今一度、感謝の思いも合わせて受験会場へ向かってほしいと思います。
もちろん、当事者である受験生のみなさん、よく今日まで戦ってきました。
しかし、その姿をあたたかく見守っていただいた、ご家族はじめ周囲のさまざまな人たちが、
受験生のみなさんとともに、今日まで戦い抜いてきたはずです。
だから、「合格したい」強い気持ちと、「感謝」の心を持って挑んでほしいのです。
さて、試験が終わってから、発表があってからは言いたくないことを書こうと思います。
それは、『たかが高校受験、されど高校受験だ』ということです。
仮に、高校受験で不合格になったとしても、そんなことで大きく人生が傾いてしまったり、
すべてがダメになったりすることはありません。
だから、心のどこかに『たかが高校受験』という気持ちを持って挑んだ方が良いと思うのです。
長い人生です。いくらでも挽回できるし、不合格も人生の糧にできるはず。
そのくらいの気持ちの方が、心に余裕もできるし、力も生まれるものです。
それに、『失敗』って何なのでしょう?
挑戦しきれなかったり、本来すべき努力が不十分であったことを言うのであって、
『不合格=失敗』ではないと思っています。
受験の成否は、合否とは必ずしも一致しないというのが私の持論です。
十分に努力して挑戦した結果の不合格には、学べることが多いのです。
ですが、『されど高校受験』だとも思うのです。
たかが高校受験に対して、日々全力を注ぐ。一生懸命に努力を積み重ねる。
その行動の積み重ねを通して、みなさんは大きく成長できるのであり、
本当の意味で、自信や誇り、厳しさや優しさというものを持つことができます。
そして、一生懸命頑張った人だけが、成長や喜びや感動を味わえるのではないでしょうか。
私がいろいろな場面で使う『9勝6敗』というのは、
単純に6敗してもいいということではありません。
心して挑戦した結果の6敗に大きな価値があるからこそ、
9勝にはそれを上回る成長や喜び、未来への希望をもたらす力があるという意味です。
中3生はこの一年、『たかが高校受験』に多くの時間をかけて日々取り組んできました。
そんなみなさんが本番で実力を出し切れるよう、私は願うばかり、もうそれしかできません。
みなさんの健闘を、そして幸運を祈る!
Good Luck!!