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【千葉県公立高校入試】志願者確定数

千葉県教育委員会より、公立高校入試の志願者確定数が発表されました。

 

まず、全県の概況です。

 

募集人員30,960人に対し、34,793人が志願しました。(昨年比156人増)

志願確定倍率は、1.12倍で、昨年の1.11倍から、0.01ポイント上昇しました。

 

全日制課程における志願状況について、

①1.5倍以上の学校は13校15学科(昨年16校19学科)

②1.0倍未満の学校は57校89学科(昨年62校99学科)

となりました。

 

 

ここからは、柏市からの受験生が多い2学区と3学区の全日制普通科に絞っていきます。

2学区と3学区の全日制普通科の募集定員13,280人に対し、15,634人が志願しています。

倍率は1.18倍で、昨年の1.15倍、一昨年の1.12倍と比べて上昇しています。

 

学区別に見てみると

2学区…定員7,800人・志願者9,110人・倍率1.17(昨年1.14・一昨年1.13)

3学区…定員5,480人・志願者6,524人・倍率1.19(昨年1.15・一昨年1.11)

となり、3学区の方がやや競争率が高くなっています。

過去2年間と比較しても、3学区の上昇が大きいこともわかります。

 

私なりの分析ですが、公立の人気が高まっているというよりは、

併願先の私立へ進学する覚悟を決めて、公立をチャレンジしていると考えます。

ここには、各私学の努力によって、私学の魅力が伝わているという背景があるのではないでしょうか。

また、千葉県は県内の私学に進学する場合の就学支援金が充実しているということもあります。

以前に比べて、私学へも通いやすくなっていることも、私学へ進学するハードルを下げていると言えます。

 

少しだけ、学校別に見ていこうと思います。

志願倍率が2倍を超えたのは東葛飾1校でしたが、1.5倍を超えたのは9校でした。

1位、東 葛 飾  2.00倍(昨年1.86、一昨年1.82)

2位、県立船橋 1.78倍(同1.83、1.76)

3位、柏 の 葉  1.74倍(同1.35、1.60)

4位、市立松戸 1.65倍(同1.44、1.23)

5位、船 橋 東  1.56倍(同1.17、1.30)

6位、国  分 1.534倍(同1.42、1.13)

7位、松戸国際 1.530倍(同1.37、1.42)

8位、小  金 1.525倍(同1.82、1.51)

9位、流山おおたかの森 1.519倍(同1.41、1.28)

以上が、倍率が1.5倍を超えた9校です。

 

近年人気のある学校が中心ですが、特筆すべきは、市立松戸や国分、松戸国際など、

北総線を利用する学校の人気が高い事でしょうか。

一部の私学が北総線の値下げにより、定期料金が引き下がったことをかなりPRしていましたが、

こういったことも影響した可能性があるのかな、と思います。

 

また、TX沿線の人口増加や街のイメージアップも手伝ってか、柏の葉やおおたかの森も

近年の厳しい入試傾向が続きそうです。

 

逆に、1倍に満たなかった高校は18校となり昨年の19校よりは1校減少したものの、

そのうち15校は、昨年に引き続き1倍に満たない結果になりました。

また、18校中13校が3年連続の1倍未満となり、人気の二極化は深刻な問題と言えるでしょう。

公立高校の再編計画があると聞いていますが、志願倍率が0.5倍に満たない学校も3校あり、

将来的には、少子化とともに、かなりの再編が行われることになるかもしれません。

 

1倍に満たない高校は、

浦安南0.34、沼南0.36、船橋豊富0.36、八千代西0.62、鎌ヶ谷西0.68、我孫子東0.69

船橋北0.70、行徳0.74、沼南高柳0.81、浦安0.83、船橋法典0.84、八千代東0.87

流山北0.88、船橋古和釜0.89、船橋二和0.95、野田中央0.96、松戸向陽0.96、我孫子0.99

です。

 

 

志願者数も確定し、あとは試験本番を待つのみです。

受験生のみなさんの健闘をお祈りしています。

 

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