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学力向上の5原則

「成績(学力)を上げたい!」

これは、誰しもが抱いたことのある感情ではないかと思います。 そして、何とか机に向かってみるのですが、ただ闇雲に勉強してもうまくいかないことが多いものです。 そこで、成績が伸びるお子さんの共通点から見える、「学力向上の5原則」についてお話しします。 この5原則には「精神的なもの(心構えのような)」「技術的なこと」が含まれていて、 これらがうまくかみ合ったときに、学力の飛躍的向上がもたらされるようです。

 

【その1】勉強が楽しく感じられる(いつの間にか勉強している) これがすべての大前提です。でも、勉強は楽しいと感じられないかもしれません。だから工夫が必要です。 スポーツ選手が「ゾーンに入る」という言葉を使うのを聞いたことのある方もいらっしゃるかもしれませんが、 これは何かに「夢中になって取り組んでいる」「集中力が高まり、活動に没頭している」状態のことです。 このような究極の集中状態は、スポーツ選手に限って起こる現象ではありません。 仕事や、勉強、ダイエットなど、あらゆる場面で、「ゾーン」に入ることは可能です。 ゾーンに入るためには、7つのコツがあります。

A、夢中になれる「ゴール」(夢や目標)を持つラソンの選手は42.195㎞先にゴールがあることを知っています。 だから、過酷な状況を乗り越えることができるのです。ゴールのないマラソンなんて、誰も走りたくはないでしょう? 自分は何がしたいのか、どうなったらうれしいのかという、夢があると、ワクワクしますし、エネルギーが高まります。 それが叶うかどうか?なんてことは気にする必要はありません。夢を持つこと、夢について考えることが大切です。

B、「好き」という感情を大切にする やらなくてはいけないことを行うときには、他に好きなものや、好きな食べ物のことなどを考えて、気分を楽しめる状態に近づけてから、取り組みます。 「好き」の感情から入ることで、これから行動することの嫌な面に目を向けるのではなくて、好きな面にフォーカスできるようになります。 そして、楽しむことで、集中状態に入ることができます。

C、行動する前に「準備」をしっかり行う 目の前のことに集中するために、まずは環境づくりです。 自分が集中して打ち込めるような環境、習慣づけができる環境を整えましょう。 必要なものを準備する、気が散る要素を整理するなど、集中できる環境を、常に準備しておくことで、気が散るリスクを抑えることができます。 自宅の自室でも構いませんし、塾や放課後の教室でも構いません。本人が「勉強する」習慣をつけられればOKです。

D、成功のイメージをしてから始める

これは受験生によく話すことの1つです。

イメージは、自由ですので、現在の状況に左右される必要はありません。 イメージによって、前向きな、楽しい感情を作り出すことができれば、パフォーマンスは高くなっていきます。 一流のスポーツ選手ほど、常に、上手く行ったときのイメージをしていると言います。

テストを受ける前にも、問題をすらすら解いているイメージトレーニングをしてみるとよいでしょう。

E、「今」をどのように生きるか 余計なことをあれこれ考えずに、今、目の前のことだけをするということです。 目の前のことに没頭して、周囲が一切気にならなくなった状態が「ゾーン」なのですから、「今、何をするのか」を自分の心に問い掛けて、 そのことだけを選択することが、自分を集中状態へと導いていくことになります。 もちろん、過去のミスを分析する時間や、未来の計画をする時間も必要です。 そのときは、分析や計画をすることに、100%フォーカスします。 「今」を生きるというのは、その時行うべきことに全身全霊を傾けるということですね。

F、自分の力を「信じる」(自分ならできる!) 「ゾーン」に入るのがうまい人は、まず、「自分を信じる」ということを意識的に行っているといいます。 うまくいく根拠はなくても、自分を疑うよりも、自分を信じた方が前向きに取り組むことができるでしょう。

G、短い時間の期限を決める(ダラダラと取り組まない) 問題集の見開き1ページに取り組むとします。全体を見て、どのくらいの時間がかかるか考えます。 30分と思ったとしましょう。制限時間は「20分」、「30分」、「40分」どれにしますか? 答えは「20分」です。自分を追い込んで取り組む方が、脳の回転数が上がり、集中が高まります。

以上の7つを心がければ、あなたもきっとゾーンに入って勉強できます。まずはチャレンジしてみましょう。

 

 

 

 

【その2】素直になること(独りよがりにならない) 自分のポリシーを保つことは大切なことです。しかし、あまりこだわりすぎると、マイナスに働いてしまいます。 人の意見やアドバイスの中には、これまで気づかなかった「発見」があることも多いのです。 また、自分の力ではどうしても解決できないことも出てくるでしょう。 その時、経験者(両親・学校や塾の先生など)の言葉はとても励みになるものです。

※ご両親の話は素直に聞けないお子さんが多いのも事実です。これは、互いに『思い』が伝わりすぎてしまうからです。

なので、スポーツでも勉強でも、第三者であるコーチの存在意義が大きいのです。

 

 

【その3】目標設定と自己分析(自分を見つめ、正しい努力をする) 目標は「長期→中期→短期」の順に考えましょう。こうすると、「今」何をすればいいかが見えてきます。 例えば1年後に偏差値を10上げたいとします。得点にして5教科で100点ほどです。 ちょっと果てしなく感じますね…。そこで、1教科あたりで計算してみると、20点ほどとわかります。ここまでが長期目標です。 現実を見つめてみます。国語60、数学50、英語40、理科60、社会40ならば、 弱点となっている英語、社会、数学を60点にすればこれで50点UPです。これで中期目標50点UPは決まりです。 そしてそのために「今」何に取り組むかを考えます。「英語ができない原因は?」「どうすれば得意に近づく?」というふうに。 「英単語がわかればもっと英文を読める」「中1の内容、特に助動詞で躓いた」など箇条書き感覚でピックアップして、 優先順位を決めましょう。優先順位の高いものから、短期目標として取り組み、経験を積み重ねましょう。 目標設定と自己分析がしっかりできると、どういう努力をすればうまくいくのかのイメージができますね。 正しい努力をするということはそういうことです。正しい努力を導くために「考える」ことが大切なのです。

 

【その4】疑問を残さない(復習は必須) 不思議なことに、「わからないから飛ばす」という選択をする子どもが多いのです。特に、成績が伸び悩む子に限ってやりがちです。 「わからないものがわからないまま」って、なんだか居心地悪くないのかな…?と思ってしまいます。 これが試験なら話は別です。制限時間内に1点でも多くとる必要があります。悩んでいられる時間は限られます。 しかし、日常学習においては「疑問点は丁寧に解決する」ことが大切です。 わからないものを飛ばして、次もまたわからない。また飛ばす。これはもはや学習ではありません。ただ問題を眺めただけです。 解答解説を読んで、正答をなぞってから自力で解きなおしましょう。どうしても解けなければ人の力を借りましょう。 「わからないからすぐ質問」ではいけません。自分の力で「どこまで理解できたか」を整理して質問できる子は必ず伸びます。 こうして、自分の力で「できた」という経験を重ねることで自信がつき、表情にも表れるようになります。

 

【その5】国語力を高める(すべての学習の土台をつくる)

すべての教科の土台は国語というのは聞き飽きているかもしれませんが、それほど国語が重要と言えます。

日本人である以上、国語力は無視できません。 「国語力」とは、

A、「論理的な読解力(ものごとの筋道を立てて、それを理解する力)」

B、「漢字・語彙などの言葉の力」

のことです。

私たちは日本人ですので、生涯にわたって日本語で話し、日本語を読み、日本語で考え、日本語で文章を書きます。 たとえ英会話ができる人でも、普段は日本語でものを考えているはずです。つまり日本語とは切っても切れない縁があります。 国語はすべての教科の土台と言いましたが、英語や数学、社会や理科の問題でも、問題文を論理的に読んで、論理的に考えて答える必要があります。

さらに学習内容を論理的に理解・整理することで自学自習もはかどるようにもなります。 また、数多くの言葉を身に着けることで、さまざまな角度から物事を見たり、繊細な心のありようを感じることもできます。 作文を書いても、単に「好き」か「嫌い」かに留まることはなくなるでしょう。 様々な価値観や人の心を理解できる、深みのある人に育つのではないでしょうか。 子どもたちが社会に出る頃には、私たちが未経験の新しい時代を迎えるでしょう。 だから、これからの時代は、「次々に起こる未知の問題を、自分の頭で考えて解決する力」が求められるのです。 国語力を鍛えれば、話し方・読み方・書き方にとどまらず、思考力・記憶力・コミュニケーション能力も飛躍的にアップするはずです。 大げさと思われるかもしれませんが、国語の力は子どもたちの人生に大きな影響を与えるのです。

 

ですから、私たちは「国語」を何よりも大切な教科として、さまざまな工夫を凝らした授業を行っているのです。

 

 

以上、学力向上の5原則についてのお話でした。

 

次回は何にしようかな…。たまには勉強以外のこともお話ししたいので…。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。