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中3の夏休みに心がける5つのこと

夏の総体も始まったようですね。中学3年生にとって、最後の夏。悔いのないよう、全力で燃え尽きてほしいと思います。

そしてこの部活で「燃え尽きる」ことが1つのポイントで、「燃え尽きる」ことで夏休み以降、受験勉強へスムーズに切り替えることができます。しかし、「燃え尽きる」ことができず、心にモヤモヤしたものを残してしまうと、未練が残って切り替えがうまくいきません。精一杯の汗と涙を流して、鮮やかに終わってください。

 

さて、夏休みは受験生にとって大きなポイントになります。高校受験生としての夏休みは一生に一度ですから、こちらも悔いのないように過ごしていきたいものです。今回は、中学3年生の夏休みに心がけておきたいことを『5つ』紹介しておこうと思います。

 

 

1.夏休みが最大のチャンス(心構え

 

まとまった学習時間がとれる夏休みは、一日10時間は勉強するように心がけましょう。10時間×40日間、合計400時間をどう使うかで、秋以降に圧倒的な差が出てきます。夏に何をどれだけやるか、ぼんやりと過ごさないよう、今から計画を立てましょう。目安ですが、1日に10時間は勉強できるスケジュールを考えましょう。

先日の「私立高校一斉説明会」でも、多くの先生方が夏休みの勉強のアドバイスで仰っていました。時間がすべてではないですが、高校の先生も1日10時間くらい勉強する夏休みを送って、受験を乗り越えてほしいと願っているのですね。

苦手科目は間違いノートや問題集に印をつけた「できなかったところ」を復習して、確実にできるようにします。得意教科は、応用問題や過去問に挑戦するといいでしょう。特に、興味のある私立の過去問には目を通しておくとよいですね。定期テストではあまり見かけないような問題にきっと出会うはずです。

土日も気を抜かないことが大切です。そもそも、『毎日が日曜日』のような夏休みです。模試や学校見学に行く以外は、その週に消化できなかったことの予備日にしておくと便利です。計画はあくまでも計画で、その通りに進むことなどありません。このように、毎日机に向かうことが大切です。

 

Q.年に一度の夏まつりに行くのはいいの?

A.別に構わないでしょう。息抜きも必要です。ただ、その時間を別の日に穴埋めするようにしてください。勉強の総量は減らさないように!

 

 

2.高校に足を運ぼう(学校選び)

 

先日、ある私立高校の先生をお招きして、子どもたちの前でお話をいただいた際に、「高校は『期間限定で付き合う恋人』だと思って選びましょう」という言葉がありました。そのためには、まず学校へ足を運んで自分の目で見ること、自分で納得することが大切だということでした。私も、良いことを言うなぁと思って聞いていたのですが、『期間限定の恋人』という言葉には一本取られた気持ちになりました。

また、別の学校の先生は、学校に足を運んだ際に、「眼をつぶって一年後の自分をイメージしてみましょう」とおっしゃいました。これで良いイメージができるかどうか、これはいい判断基準であるとのことでした。私も、同様の話をして、受験生が前向きに努力できるように話すことがあるのですが、やはり未来の自分をイメージするというのは、努力へのエネルギーにもなると思います。 さて、では学校を選ぶときにどんなことを見ればいいの?と思う人もいると思います。その辺の話をしてみましょう。

 

A.やりたいことができるかどうか 自分の希望する高校生活を送ることができるかは大きなポイントですね。勉強・部活動・行事など、様々な観点があると思います。

 

B.先生の表情も重要! 学校説明会で話をするのは、たいていが校長先生、教頭先生、入試担当の先生です。これらの先生は、学校の良い面をアピールするのが仕事なので、話も上手で感じもいいでしょう。 しかし、受付係や誘導係など、裏方の先生を見ると、普段の様子を探ることができます。先生の表情は明るいか、先生同士のコミュニケーションはしっかりとれているかなど、観察してみるとよいでしょう。また、説明会に生徒が積極的に登場している学校は、先生と生徒の信頼関係が強く、生き生きとした学校生活が送れるようです。 説明会だけではなく、文化祭や体育祭などの行事や普段の授業を見学に行くのも普段の表情がわかっていいですね。

 

C.進路実績のからくり 難関私立大学の合格者数は、高校の進路指導の成果を示す目安になります。しかし、一人で複数の私立大学に合格していたり、同じ大学でも複数の学部学科に合格していたりして、その場合も、それぞれカウントするのが一般的です。だから、有名大学に50名合格としていても、10名の生徒が5校ずつ合格しているケースもあり得るのです。 そこで、重視したいのが合格者数ではなく『進学者数』です。「何人の生徒が進学したか」は一人で数を稼ぐことが不可能です。親切な学校は合格者数と進学者数を出してくれています。出ていない場合は、個別の質問コーナーなどで聞いてみるとよいでしょう。あいまいな対応をする学校もあれば、きちんと教えてくれる学校もあるでしょう。いい判断の材料になりませんか。

 

D.学校のカリキュラム 学校案内には、学校のカリキュラム表が載っていることが多いです。ここから、学校が生徒をどう育てようとしているか、を知ることができます。 例えば、文系クラスで高2から数学がない場合、国公立大学の二次試験で数学が課されると自力で合格を目指すのが難しくなります。つまり、この場合は『私立大文系』に偏ったカリキュラムということです。 国公立大学を目指す場合には、5教科8科目をバランスよく学習する必要があり、私立高校の場合は特に、数学Ⅰや数学Aの時間を増やしたり、課外講座などで補ったりしています。 また、文系でも経済学部などを目指す場合は、大学の授業で数学Ⅱ程度までの習得が求められてきます。ですから、高2から数学をやらないカリキュラムでは、学部によってはその先が不安になりますね。 自分の将来の目標と照らし合わせた時に、ミスマッチが起きないよう、カリキュラムに注目することは大事ですね。

 

E.施設と費用のチェック まず施設ですが、見た目のきれいさだけで判断しないようにしましょう。 ・玄関を入った時の印象 ・教室や廊下の清掃状況 ・トイレの清潔度 ・職員室の雰囲気 ・自転車置き場 など、日常的な意識が出る場所がいくつもあります。教員たちの教育に対する熱意や、安全面や生活面への配慮も見えるのです。人が見ない場所もしっかりチェックしておきましょう。 次に費用面で、 ・公立=授業料が安い ・私立=授業料が高い というのは、多くの方がご存知でしょうが、授業料に必要なお金のことも考えておかないと、後々苦しいことになります。

私立も公立も、授業料のほかに、PTA会費や教材費がかかります。そのほか、制服・教科書・修学旅行費(海外研修が必須の場合はその費用も)なども見ておく必要があります。また、私立の場合は、施設設備費がけっこう高額というケースも。スクールバスがある学校は、その費用もかかることがあります。

公立は授業料が安くても、受験指導をほとんどしないため、予備校に通う生徒も多いです。一年間の予備校にかかる費用は、私立高校の学費よりも高額になる場合もあり、二年生から2年間予備校に通えば、私立に行くのと同等以上と言われています。

私立は公立よりも授業時間が多く、放課後に受験に向けた課外講座を行う学校がほとんどです。もちろん、志望大学によっては、これらの講座だけでは足りずに予備校へ通う場合もありますが、どのレベルまで対応しているのか聞いてみるといいですね。ただ、放課後講座も有料の場合もあるので、要注意です。

 

3.不得意・得意科目はバランスよく取り組む(効率的な勉強法)

 

普段の勉強で、得意科目は先にして、不得意科目は後回しするという人が多いのでは…? この方法では、不得意科目に取り掛かるころには眠くなっていたり、時間が足りなくなったり…になりがちで、いつまでたっても克服できません。

そこで、この夏は、不得意科目こそ優先的に勉強してほしいのです。なぜなら、普段40点の科目を50点に上げることは、80点を90点に上げるよりも簡単だからです。もっと言えば、40点が60点になれば、それこそ自信が持てて、やる気になれますよね。

それでも、不得意科目に前向きに取り組めないならば、ルールを作ってしまいましょう。たとえば、月水金は不得意科目から、火木土は得意科目から勉強をスタートしてみるのです。

自分が決めたルールを守れる自信のない人は、塾や家庭教師などの力を借りてみるのも方法の一つでしょう。ですが、あくまでもきっかけ作りとして、依存しすぎないようにしましょう。受験のときは一人で、誰も力を貸してはくれませんから…。

 

 

4.成績の上がるノートの使い方は?(効率的な勉強法)

 

みなさんは各教科、何冊のノートを使っていますか?「授業ノート」のほかに、「まとめノート」「やり直しノート」は必要です。さらに、「教訓ノート」があると完璧です。

 

A.授業ノート 授業中に先生が黒板に書いたことや話したことをメモしたり、演習問題を解くために使います。大事なことをメモに残していれば、きれいにとる必要はありません。それよりも、授業中は先生の話に集中することのほうが大事です。

 

B.まとめノート 家に帰って復習するときに使います。授業ノートに書いたメモや授業中に配られたプリント、教科書などを見ながら、自分なりにわかりやすくまとめておきましょう。

 

C.やり直しノート 定期テストや模試で間違えた問題だけをもう一度解くためのノートです。これがあれば、自分の弱点や間違いの癖を把握することができます。

 

D.教訓ノート 自分が「どうして」間違えたのかを書き出して、二度と同じ間違いをしないと自分を戒めるためのノートです。メモ帳サイズでもいいと思います。 数学なら「単位を間違えない」「小数点を忘れない」英語なら「時制の一致を忘れない」などを書くといいでしょう。試験直前にパラパラとめくって確認することで、同じミスをしなくなります。

 

5.模試を徹底的に活用する(効率的な勉強法)

 

夏以降は、模擬試験をどんどん受けてみましょう。ある高校の先生は、「毎週でもいいくらいだ」と仰っていました。

模試の目的は、「何が得意で何が不得意なのか」を知ること。点数が悪くても気に病むことはありません。健康診断の結果が思わしくなければ治療をするのと同じで、不得意なことを克服していけば合格が見えてきます。

模試のあと、答え合わせはほとんどの人がすると思います。していない人は、まずここから。模試の時に自分が書いた答えを問題用紙に書き込んだり、マークしたりしておきましょう。

 

では、間違えたときに、もう一度解き直す人・ノートにまとめる人はどのくらいでしょうか。

 

地域の出題傾向に合わせて作られる模試に出る内容は、どれも大事な問題です。その一つひとつを確実に解けるようにしておくことが、成績アップにつながります。ベネッセの調査では、「成績上位者の8割が、○つけのあと、解き方や考え方を整理している」と分かっています。しかし、成績下位の人は半数もそれができていないそうです。

 

この結果から、解き直しの大切さが分かると思います。弱点を知ったら対策を立てて、実行することが重要です。やりっぱなしにせず、今からでも取り組んでみましょう!

 

では、復習の方法はどんなものがあるか、少し紹介します。

 

A.75%復習法【数学で有効】

全問ではなく、「正解しておかなければならなかった問題」のみを復習します。 ⇒自分にとって難しすぎる問題は省略する ⇒制限時間内に「確実に正解すべき問題」を見抜き、確実に正解する意識を養う 数学の入試問題には必ず難問があります。決して百点をとる必要はなく、「確実に得点すべき問題」を見抜くという実践力を身につけておくことが大切です。

 

B.100%復習法【国語で有効】 すべての問題について、正答が導かれる理由を確認して正解の根拠を復習します。 ⇒なんとなく、ではなくて「どうしてその解答が正解なのか」という理由を考える ⇒選択肢から正解を選ぶ問題の場合、「どうしてこの選択肢は不正解なのか」を考える練習も効果が高い 国語では、思い込みで解いて間違えることが多いのですが、試験問題では「あなたの考え」は聞かれていません。答えは本文中にあります。本文とのすり合わせを必ず行いましょう。

 

C.125%復習法【英語・理科・社会で有効】 問われたことをすべて理解することはもちろん、正解の周辺に付随する知識も吸収します。 ⇒解答を導くためには不要でも、注釈にある単語や表現もチェックする ⇒「徳川家康」という答えがあったとして、逆に「徳川家康といえば?」と自分の理解度を深く確認して あやふやな箇所をチェックする 暗記系の3科目でありがちなのは、「あいまいな記憶で選んで正解した」という問題です。経験ありませんか?あいまいな状態で解答した問題は、次の試験で間違えてしまう可能性が高いです。試験中、そのような問題に出会ったら、必ずチェックしておきましょう。

 

◎塾の上手な活用法(効率的な勉強法)

 

塾に通っている人も少なくないと思いまが、塾を最大限活用できているでしょうか?

 

最大限活用するというのは、授業料以上の価値を得るということです。

毎回の授業を受講するだけで、自宅と塾を往復しているというのは、塾にとっては、ありがたい『お客様』です。(極端な言い方をすれば、塾の水道光熱費になっているのです。)

みなさんが、そうならないために、塾の効果的な活用法について最後にお話しします。

 

A.自習室はたくさん使え! ほとんどの塾に「自習室」があると思います。しかし、意外と利用率が高くない塾も多いようです。自習室は自宅とは違って、勉強以外の誘惑がない学習空間です。特に受験生は、この自習室をどれだけ有効活用できるかが、今後の成績を左右します。自宅でできることと、塾を活用したほうがいいことの整理をつけて、最大限活用しましょう。自習室の効果的な使い方は、塾の先生に聞いてみてくださいね。きっとアドバイスをくれるはずです。

 

B.学校の先生が教えないことをたくさん吸収せよ! 教育を仕事としていても、学校の先生と塾の先生とでは根本的に立場が違います。学校の先生にしか教えられないこともあれば、逆に塾でしか学べないこともあるのです。 これは、授業料では測れない塾の魅力でもあり、最大の価値と言えるでしょう。裏返せば、学校で教われることしか教わらないのでは、ほぼ『お客様』なのです。上手に見極めて、おいしい情報をどんどんつかんでください。

 

C.塾には独自の高校情報が目白押し! 塾によって差はありますが、私はこれが最も大きな塾の活用価値だと思います。それこそ、『期間限定の恋人』となる高校と出会うきっかけが『塾』だった、なんていう人もいるはずです。少なくとも私はそれを作ってきましたので…。 特に私立高校の魅力や情報は、塾がたくさん持っています。さらに、中学校の先生は生徒に話せないような内容も、塾ではお話しすることが可能です。また、塾を通して高校の先生と個人相談できることもあるでしょう。より個人的な相談もしやすいと好評です。 このように塾を上手に使えば、授業料の対価は、純粋に授業だけではないことをご理解いただけるはずです。みんさんも塾を上手に利用してみてください。

 

 

以上、夏休みに心がけたい5つのポイントでした。みなさん、良い夏休みを!!