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【2024年春の大学合格実績(国公立編2)】旧帝一工、千葉県内の高校から合格状況はいかに!?

昨日はAERA、今日はサンデー毎日と、僕のバイブルの発売日だった。

別に表紙のイケメンたちに興味がある訳じゃないんだ。

 

僕の興味はただ一つ。

高校の大学合格実績。

 

毎年、わっ!っというほど変化するものではないけれど、

最新の情報を子どもたちに見せて、現実を知ってもらうのにはベストな1冊。

 

というわけで、今年の春、千葉県内の高校から著名大学にどれだけ合格実績があるのか、見ていきたいと思う。

今回は「国公立大学」にスポットを当ててみるが、国公立と言っても大学も多くなりすぎるので、「旧帝大+東工・一橋」と千葉県からも志願者が多い「筑波・千葉」に絞ってみる。

 

表の見方:卒業生数は現役生のみで、合格者数には浪人も含む。

 

2.旧帝一工の合格状況

念のため、旧帝一工とは、東京大・京都大に北海道大・東北大・名古屋大・大阪大・九州大を含めた旧帝国大学と、「一」は一橋大、「工」は東京工業大である。

この合計合格数を算出し、県内の高校から上位30校をランキングにしてみた。

それが、こちら↓↓

作ってみたら、旧帝一工に合格者が出た高校が33校だった。千葉県の高校は182校だから、2割弱だ。大学のレベルを考えたら妥当と言えるのかもしれない。

「旧帝一工」に幅を拡げると、県立船橋渋谷幕張に迫っている。渋幕は東大希望者が多いから仕方がないかもしれないが、浪人お含むと言っても、100名以上を「旧帝一工」に送り出すってすごいことだ。

何度でも書くが、“付属の中学は無い”のである。

 

先日、市川高校に伺った際に、

船橋は高校3年間であれだけやれる、市川学園としても高校入学者への指導では学ぶべきところが多いと感じる」

とおっしゃっていた。

私学の先生を唸らせるほど、県立船橋が伸びている。これは間違いないだろう。

 

しかしながら、トップ10のうち7校は中高一貫校であることも忘れてはならないと感じる。

特に私学では、中学3年生の段階で高校生の領域へ進む先行型のカリキュラムを組んでいる。「5教科7科目」が基本になる国公立大学の入試は、私学の中高一貫校が有利に働くというのも紛れない事実であることは隠しようがない。

 

ただ、県立船橋の生徒が高校3年間で仕上げてくることを考えれば、何かしらのやりようはあると言える、と言いたいってわけだ。

 

 

だけどね、これだけは言っておきたい。

県立船橋に合格したら、「旧帝一工」に合格できるという訳ではない。

よくよく考えてほしい。

 

 

県立船橋の合格実績は確かに素晴らしい。

 

しかし、浪人を含む合格者で101名だ。

 

卒業生に対する割合は28.6%。

 

現役生だけだと、もっと少ない。

きっと、75%弱にはなるだろう。

 

ということは......

 

 

 

その他の75%は、その他の大学に進学していることになる。

 

私大の早慶なら、旧帝一工レベル。

早慶を含めて50%に届くか?

 

県立船橋から、早慶への現役進学者は40名ほどで、10%ちょっと。

と考えると、「旧帝一工+早慶」で40%弱というところだろう。

 

とすると、残りの60%はそこには届いていないというわけだ。

もちろん、これは他の高校にも言えることで、トップ校の県立船橋ですら、50%に届かない、これが現実なのだ。

 

 

「高校に合格すること」が勉強の目的、最終目標になってしまっては、その先がつづかないであろうことは明白じゃないかな。

 

各中学校の成績トップが集まる県立船橋の中で、上位30%とかに入ることの難しさ。

高校では勉強する強化も増えるし、感覚的には中学の5倍以上の負担がある。

 

そう考えると、想像するのもおそろしい世界だって思うのでは?

そういう世界で強く生き残るための武器は「自学力」これしかないように思っている。

 

 

 

 

ん? 

 

はて?

 

 

筑波と千葉の話はどこへやら…。

ってことで、筑波と千葉のランキングはまた次回に!