昨日は国家公務員総合職の合格者発表だった。
国家公務員総合職と言えば、国の政策を担う、いわゆる「キャリア官僚」である。
国家レベルの政策を立案することになるので、そういった能力の高さをはかり、将来の官僚候補を選抜する試験と言える。
ちなみに、勘違いしないでほしいことは、この試験に「合格」=「採用」ということではなく、この合格後に、希望する省庁へ訪問し、内々定を獲得できたところで「採用」となり、翌春から「国家公務員総合職」として働くことが出来るようになる。
つまり、この試験はキャリア官僚になるための第一関門ということになる。
さまざまなメディアから大学別の合格者数が出ていたのでまとめてみたら、以下のようになった。(1位は”あの大学”であることは想像に難くないのだが...)

1位は言わずもがなで東京大。今年は過去最低の人数とのことだけど、合格者総数の10%近くが東大ってことで、東大には官僚希望者が多いということも事実なのだろう。
表を見ると、やっぱり国立大学が圧倒的に多い。
でも、必ずしも「旧帝一工」ということでもなく、広島大や岡山大は毎年安定して上位に食い込んでいる。
関東では、千葉大が上位に入っている他、近年は筑波大も増えているようだ。
私大では早稲田は多いが慶應は少なめ。ただ、慶應は学生数も早稲田より少ないという側面はあるかもしれない。
また、法学部に強い中央大学がMARCHのトップであることも注目に値するかな。
もう1つ、今年の特筆すべきは立命館大学だろう。
2021年から、13位→7位→5位と順位を上げ続け、今年ついにTOP3に食い込んだ。
大学としても初の快挙に湧いていることだろう。
そんなキャリア官僚であるが、「官僚」と言っても「公務員」であり、その労働環境であったり生涯賃金の部分で民間企業に人材が流出しているとも言われている。
とくに驚きなのは、東大生に人気の就職先No.1が楽天グループであるという報道もあるくらいで、価値観の多様化もあって「やりがい」を感じる仕事にも変化が出てきているのかもしれない。
ちなみに、僕の教え子も今年の総合職試験に合格したと今朝連絡があったんだ!
それで、この話題を書こうと思いついたのだけども。
頭脳明晰な子(出身は東葛飾高校)だったので、驚くことでもないんだけどね!
何がともあれ、第一関門突破おめでとう!