千葉県公立高校入試について、中学3年生の進路希望調査の結果から、主な高校の志願者倍率を予測していきます。
まずは、第2学区の船橋市、習志野市、八千代市にある主な公立高校編です。
予測については、過去年度(6年分)の進路希望調査と実際の出願者数で、志望者数に対する出願率を算出し、その平均値を今回の志望者数に乗じて得た人数を予測志願者数として倍率を計算しています。
学校名横の( )はSもぎとVもぎの偏差値。
〇県立船橋高校(S70 , V67)
志望者数823名、倍率2.57
千葉県随一の人気校。今年も志望者倍率トップであり、
300名近い不合格者が出る非常に厳しい入試が予想される。
6年間の出願率平均は76%
予測志願者数622名、倍率1.94倍
ただ、ここ2年間は出願率70%に届いていないので、250人程度減少し、
570名、1.8倍前後となる可能性がある。
〇薬園台高校(S65 , V63)
志望者数487名、倍率1.74
3年前まで低迷していたが、昨年に盛り返し、
今年は過去6年間で最高の志望者数となった。150名超の不合格者が予想される。
6年間の平均出願率は95%
予測志願者数462名、倍率1.65倍
〇船橋東高校(S64 ,V60)
志望者数505名、倍率1.58
昨年から内申点に乗じるKの値を1としたことで、
内申点で不利となる受験生も志願するようになった。
今年は過去6年間で最高の志願者数となった。
200名以上の不合格者が出る、厳しい入試となるだろう。
6年間の平均出願率109.1%
予測志願者数は551名、1.72倍
なお、昨年も厳しい志望者倍率であったが、出願率は111%。
県立船橋からの流れがあることから、出願率は高止まりの予測。
〇八千代高校(S63 ,V59)
志望者数347名、倍率1.45
過去6年間で最も志望者が少なくなった。
以前よりも若干緩やかな入試となるかもしれない。
6年間の平均出願率87.3%
予測志願者数は603名、倍率1.26倍
昨年もここ6年間では最も緩やかな入試となっただけに、
この傾向は今年も続く可能性が高い。
〇津田沼高校(S58 ,V54)
志望者数529名、倍率1.65
昨年はやや凹んだ志望者数がV字回復している。隔年現象か。
流出、流入ともにあり、毎年出願率は安定している。
不合格者が200名に迫る可能性があり、やや厳しい入試か。
6年間の平均出願率97%
予測志願者数は510名、倍率1.60倍
〇船橋芝山高校(S53 ,V48)
志望者数560名、倍率1.75
志望者数急増。4月から新制服が導入される。
新制服や新校舎は受験生の動向に大きな影響があるようだ。
(令和2年に津田沼高校が新制服にしたときもフィーバーした)
不合格者が200名を超えるとかなり厳しい入試となる。
6年間の平均出願率97.7%
予測志願者数は547名、倍率1.71倍
今年は特殊事情なので、もう少し減るかもしれないが覚悟は必要だろう。
〇船橋啓明高校(S51 ,V46)
志望者数は323名、倍率1.01
この段階で志望倍率が1倍を超えるのは令和2年以来4年ぶり。
例年、流入超過の学校。船橋芝山との絡みで少し動きがあるかもしれない。
6年間の平均出願率116.3%
予測志願者数は376名、1.17倍
〇市立習志野高校(S52 ,V47)
志望者数は339名、倍率1.41
吹奏楽や野球、サッカーなど特殊事情のある学校。
昨年減少も今年は増加。隔年現象のようなものか。
6年間の平均出願率88%
予測志願者数は298名、倍率1.24倍
〇市立船橋高校(S49 ,V44)
志望者数は295名、倍率1.23
こちらも吹奏楽、野球、サッカーなど特殊事情のある学校。
昨年の出願数は過去6年で最多であった。
反動で緩やかになる可能性が高い。
6年間の平均出願率89.4%
予測志願者数は264名、倍率1.10倍