千葉県公立高校入試について、中学3年生の進路希望調査の結果から、主な高校の志願者倍率を予測していきます。
予測については、過去年度(6年分)の進路希望調査と実際の出願者数で、志望者数に対する出願率を算出し、その平均値を今回の志望者数に乗じて得た人数を予測志願者数として倍率を計算しています。
学校名横の( )はSもぎとVもぎの偏差値。
〇小金高校(S65 , V63)
志望者数697名、倍率2.18
常磐線沿線の人気校。今年も志望者数は高止まり。
最高潮の一昨年(R4年)に比べれば、「敬遠」傾向だろうが、
敬遠されてもこの多さ...と感じてしまうだろう。
今年も200名以上が不合格となる厳しい入試となるのはほぼ確実だ。
6年間の出願率平均は82%
予測志願者数574名、倍率1.79倍
ただ、ここ2年間は出願率80%に届いていないので、160人程度減少し、
540名、1.68倍前後となる可能性がある。
〇国府台高校(S60 , V57)
志望者数306名、倍率0.96
長らく志望者数400名超が続いていたが、昨年400人割れ。
今年も2年連続の減少で、ついに定員割れと非常事態と言える状況になった。
前年比で、昨年-63名、今年-65名と、2年間で120名以上が減少した。
急激な志望者数減少には、何か原因があるのだろうか。
市川市外からは、通学が若干不便なことは影響しているだろう。
いずれにしても、進学校としては回復を願いたい。
6年間の平均出願率は99%
予測志願者数301名、倍率0.94倍
ただし、定員割れが公表されたことは例年以上の動きも予想できる。
通学が不便であることも考慮して、40名(1クラス分程度)の流入で、
346名、1.08倍くらいは可能性があるだろう。
〇松戸国際高校(S58 ,V55)
志望者数314名、倍率1.57
毎年、増加と減少を繰り返す「隔年現象」がはっきりしている。
今年は78名の減少と、減少幅が大きくなった。
普通科200名と募集人数の少ないため、高倍率になりやすい。
今年は例年になく緩やかな入試になるかもしれない。
6年間の平均出願率82.9%
予測志願者数は260名、1.30倍
〇国分高校(S57 ,V53)
志望者数414名、倍率1.29
以前は出願率91%~96%と安定感のだが、
昨年、最近6年間で最も志望者が多くなり、
出願率86%とこれまでにない流出があった。
今年は昨年の反動か、志望者数から減少している。
比較的緩やか傾向の入試となるだろう。
6年間の平均出願率92.6%
予測志願者数は383名、倍率1.20倍
〇市川東高校(S53 ,V49)
志望者数320名、倍率1.00
毎年、増加と減少を繰り返す「隔年現象」がはっきりしている。
ただ、今年は減少幅がいつになく大きい。前年比-97名。
流出、流入ともにあり、毎年出願率は安定していて、若干増加する傾向。
6年間の平均出願率101.5%
予測志願者数は325名、倍率1.02倍
今年は志望倍率がいつになく低調なので、若干動く可能性がある。
ただ、市川市内の公立高校が概ね低調であるため、大きくは動かないと予測。
〇市立松戸高校(S51 ,V45)
志望者数507名、倍率1.81
普通科の学区を拡大してから志願者が急増。
さらに昨年は、北総線の定期運賃値下げもありフィーバーした。
今年はその影響か敬遠気味ではあるが志望者は依然多い。
不合格者が150名を超える厳しい入試となるだろう。
6年間の平均出願率88.5%
予測志願者数は449名、倍率1.60倍
〇県立松戸高校(S50 ,V44)
志望者数は263名、倍率1.32
昨年、一昨年と進路希望段階では増加が続いていた。
今年は敬遠もあるのか転じて減少。前年比-61名。
定員が200名と少ないので61名減少は倍率に影響大。
6年間の平均出願率93.5%
予測志願者数は246名、1.23倍
〇松戸六実高校(S48 ,V44)
志望者数は429名、倍率1.34
4月から新制服を導入。
よって志望者が増加している。
低調な入試が続いていたので、そこまで厳しい入試とはならなそう。
6年間の平均出願率99.4%
予測志願者数は426名、1.33倍
市立松戸の高倍率がどの程度影響するかで若干動くかもしれない。
〇市川昴高校(S47 ,V42)
志望者数は439名、倍率1.37
過去6年で最高の志望者数となった。
低調な市川市内の公立高校で唯一盛り上がって?いる。
6年間の平均出願率100.2%
予測志願者数は440名、倍率1.37倍
今年は市川市内が低調で、市川南高校も0.74倍と割れているため、
1クラス分(40名)程度動いて400名、1.25倍くらいは可能性あり。